クリスマスが近づくと…

映画化されてずいぶん有名になってしまったけど、「指輪物語」を初めて読んだのは、もうかれこれうん十年前の小学生のころ。岩波書店から出ていて、その分厚い本は私には少しむずかしかったけど、それでも、物語の中のヒーローたちの活躍に胸躍らせたものだ。原作者のトールキンはオックスフォード大学の教授だったえらい人だけど、毎年、クリスマスになると子供たちに自分で挿絵をつけたサンタクロース(ファーザークリスマス)の絵本を贈ったという。それは日本語にも翻訳されているけど、なんとも不思議な色づかいで、絵がへたうまでほのぼのとしている。
サンタさんのお話には同じようにほのぼのとしたものが多いけど、世界中のお父さんが胸に秘めた愛の物語。そして、サンタさんの子供は世界中にいる。そんな大きなお父さんのお話を今もっと聞きたいな。世界中が必要としていると思う。


Letters from Father Christmas

Letters from Father Christmas